何でも質問箱
2026年03月02日号
審査部審査番号号
GLP-1受容体作動薬(GLP-1薬)とは?
- 血糖に応じてすい臓からのインスリン分泌を促し、そのインスリンの作用により血糖値を下げる薬です。
GLP-1はもともと人間の体にあるホルモンで、すい臓に作用して血糖値を下げるインスリンの分泌を促す働きがあります。GLP-1薬はこのGLP-1を補う薬であり、すい臓からインスリンの分泌を助けます。通常GLP-1は食事をすると小腸から分泌されて体内で分解されますが、GLP-1薬のGLP-1は分解されにくいため、インスリン分泌を促して血糖値を下げる効果を発揮します。
インスリンは唯一体内で血糖値を下げる働きをもつホルモンで、すい臓にあるβ細胞で作られています。これまでのインスリン治療薬は、不足している分のインスリンを注射で補う(「直接インスリンを追加する薬」)ことで、血糖値の上昇を抑えていました。一方、GLP-1薬は「インスリンの分泌を促す薬」という点が異なっています。
GLP-1薬はもともと糖尿病治療薬として開発されていましたが、その過程で高い体重減少効果を示したことから肥満症治療薬としても注目を集めることになりました。特に米イーライ・リリーが開発した「チルゼパチド」を有効成分とする2型糖尿病治療薬「マンジャロ」、肥満症治療薬「ゼップバウンド」が有名です。
肥満のある人は世界に25億人いると推定され、肥満症治療薬の世界市場は2035年に1,200億ドルに達するといわれており、今後も成長が期待されます。





