何でも質問箱

G20サミットとは？

世界の主要な国々の首脳が一堂に会して、国際的な経済課題について議論する国際会議のことです。

正式には「金融・世界経済に関する首脳会合」と呼ばれ、毎年、議長国を交代しながら開催されています。この枠組みはアジア通貨危機などを受けて、先進国だけでなく新興国も含めた広範な議論の必要性が高まったことから、1999年に誕生しました。

当初は財務大臣や中央銀行総裁による会議として始まりましたが、2008年のリーマン・ショックを契機に、首脳レベルの会合へと発展しました。参加国はG7（フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合（EU））に加え、アフリカ連合（AU）、豪州、ブラジル、中国、インド、メキシコ、韓国、ロシアなどが参加しています。これらの国々のGDPを合計すると世界全体の約8割を占めるため、G20は国際経済に対して非常に大きな影響力を持っています。

議題は経済だけにとどまらず、貿易・投資、気候・エネルギー、開発、デジタルなど幅広く扱われます。各国の立場や利害が異なる中で共通の方向性を見出すことは容易ではありませんが、G20はその調整役として重要な役割を果たしています。