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2024年04月15日号
審査部審査番号号

高張力鋼板(ハイテン)とは?

自動車の車体などに使われる鋼材の名称です。

「ハイテン」とは、High Tensile Strength Steel Sheetsの略称で、一般の圧延鋼材に比べ、引っ張り強さ(鋼材の引っ張り力に対する最大の強度)が高い鋼材のことです。通常の鋼材の引張り強度が270MPa(1MPa(メガパスカル)=1cm2当たり約10.2kgの荷重)であるのに対し、ハイテン材は340MPaから790MPaの強度があります。更に980MPaを超えると超ハイテン(超高張力鋼)と呼ばれます(ただし、どれだけ強いものをハイテン、超ハイテンと定義するかは国や鉄鋼メーカーによって異なります)。

自動車の構造部材などに用いられており、同じ強度なら板厚を薄くできるため、自動車の燃費を向上させる要因の一つである軽量化を図ることができます。軽量化素材としてはアルミもありますが、生産コストや製造時のCO2排出量、リサイクルの面で鉄が有利と言われています。ハイテンはコスト・軽量化・強度などのバランスが良く、コストパフォーマンスに優れ、大量生産する自動車などに適した素材であることから、現在は車体の4~6割をハイテンが占めています。

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