何でも質問箱

IEA（International Energy Agency）とは？

石油消費国のエネルギー事情を改善することを主な目的として設立された組織のことを指します。

IEA（国際エネルギー機関）は、1974年11月、第一次石油危機時の石油供給不安を背景に、米国の提唱によってOECDの下部組織として設立されました。現在の加盟国は31か国で、事務局長は2015年からトルコのファティ・ビロル氏が務めています。

設立当初は、OPECに対する対抗組織としての性格が強かったですが、近年はエネルギー安全保障を最大の使命としつつ、エネルギーに関する対話・統計・分析を通じたエネルギー問題全般に対する政策の提案等へ活動分野を拡大しています。また、再生可能エネルギーや脱炭素の分野でも影響力を発揮しており、23年にはパリで初となるクリーンエネルギーや重要鉱物の調達安定に関するサミットを開催しました。石油供給のほとんど全てを海外に依存する日本にとって、IEAはきわめて重要な存在であり、日本の分担金分担率は米国に次ぎ第2位（2021年）と積極的にIEA諸活動に参加しています。