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シリコンサイクル（silicon cycle）とは？

半導体産業にみられる約4年周期の景気循環のことです。

半導体メーカーは新製品を開発すると、生産量を増やすために巨額の設備投資を行います。工場建設や製造装置の導入など生産が軌道に乗るまでに約1年半～2年という時間を要するため、しばらくは需要が供給を上回る状態が続きます。メーカー各社の技術力が拮抗して生産量が増加した後も、投資資金を回収するべく生産を続けることから、やがて供給が需要を上回る状態に転じます。在庫が過小あるいは過剰になりやすい性質を持つ半導体業界は技術革新のペースも速く、シリコンサイクルは約4年周期であると考えられています。

しかし、近年は半導体需要が上記のように循環するのではなく、中長期的に増え続ける「スーパーサイクル」という概念が台頭してきています。2024年は生成人工知能や電気自動車向けが半導体需要を牽引するとみられますが、巣ごもり需要の反動を受けて低迷していたスマホやパソコン向けは回復が遅れる見込みです。半導体は種類や用途によって需要動向が異なるため注意が必要です。