何でも質問箱

2024年01月29日号
審査部審査番号号

複数ある米国の雇用データのうち、どれが重要なの?

「雇用統計」が最も重視されていますが、他の指標と照合することで米国の労働環境の状況をより高精度に把握できる可能性が高まります。

雇用統計は米労働省が発表しています。非農業部門雇用者数や失業率、労働参加率、平均時給など様々なデータが発表されており、「雇用の最大化」を責務の一つとする米FRBが金融政策を決定する上で重視していること、速報性の高さなどから、最も注目されています。ただ速報性が高い反面、後に大きく修正されることもあるなど、正確性の観点では問題も指摘されています。

雇用動態調査(JOLTS)も米労働省が発表する指標で、求人数・率、採用数・率、離職数・率などを発表しています。雇用統計が労働者側から見たデータであるのに対し、JOLTSは採用側から見たものになることから、両指標を見比べることで労働市場の実態をより正確に掴むことができるようになる、とされています。

ADP全米雇用報告は、給与計算のアウトソーシング大手=オートマチック・データ・プロセッシング社の処理データに基づき、民間部門の雇用者数変化を推計したもの。雇用統計の2日前に発表されるため先行指標視されていますが、集計方法等が異なるため同じような結果にならないケースもあり、注意が必要です。

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