何でも質問箱

2023年12月11日号
審査部審査番号号

次世代太陽電池として注目される「ペロブスカイト太陽電池」とは?

軽くて曲げられる特徴を持ち、様々な場所に設置できる太陽電池です。

桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授らが2009年に発表した論文が基になっており、その後世界中で研究が盛んになりました。発電を担う鉛やヨウ素などからできたペロブスカイト結晶の層を、電気を通す金属酸化物の膜や有機物の膜で挟んでいます。電極や封止フィルムを重ねても厚さが約1ミリメートルと非常に薄く軽くて曲げることができ、従来のシリコン太陽電池が設置できなかった壁面や湾曲した屋根にも設置することができます。また、既存の太陽電池よりも低価格です。

現在再生可能エネルギー容量の統計では、圧倒的な数値でトップを走るのが中国です。実用化では海外が先行している状況ですが、政府は脱炭素に向け2030年に1416%へ倍増させる目標を掲げ、その後も増やす方針です。2023年から自社ビルの外壁などで実証実験を始め、2025年頃の事業化を目指しています。あらゆる場所に設置でき、少ない面積で大きな電力が得られ、CO2低減に貢献するペロブスカイト太陽電池が普及すれば、日本や世界の再生可能エネルギーの割合が高まる可能性が期待できます。

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