何でも質問箱

2023年10月23日号
審査部審査番号号

大幅な体重減少効果が見込める最新の薬とは?

肥満治療薬「GLP-1受容体作動薬」です。

非政府組織(NGO)の世界肥満連盟によると、2035年には世界の肥満率は50%を上回るとされており、肥満率の高まりが世界規模の問題となっています。GLP-1受容体作動薬は、2型糖尿病治療薬として使用されていた薬ですが、現在では肥満症への効果が期待できるため転用が進んでおり、米国・デンマーク・ノルウェーでは「ウゴービ」の製品名で発売され、現在では注射剤と経口薬の両方が開発されています。この治療薬を服用した場合、血糖値を下げるインスリンが分泌され食欲を抑制させる効果や消化を遅らせ満腹感を生じることができるとされています。ただ、肥満治療薬は承認から間もないだけに長期的な影響が明らかになっておらず安全性の懸念が残るほか、コストが高いなどの課題が挙げられます。GLP-1薬の市場規模は2031年までに約20兆円(現在のがん治療薬の市場規模とほぼ同じ)に達する可能性があるとされ、長期的な利用で好収益が期待できるため複数の製薬企業が開発に参入しています。需要拡大傾向は引き続き続くと考えられるため注目です。

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